飛騨高山の祭りの神輿の再現に、シルクロードを通ってもたらされたイランの絨毯を昔使っていたように、
イランに新しい絨毯を注文することになります。
が、絨毯のデザインをした主人公の少女の母親が事故で亡くなってしまいます。
絨毯が出来上がったという連絡もなく、父親は心を閉ざしたままの少女を連れて
イランまで絨毯を取りに行く事にします。
絨毯と神輿の完成。それが死んでしまった母親の生きていた証。それを確かなものとする為に。
でも実際にあちらに着いてみると絨毯はまだ織り始められてもいませんでした。
少女のことを好きになってしまった少年が、事情を知って奔走し皆に働きかけ、絨毯は完成します。
少年の恋心が本当に一途で健気です。言葉も通じない。母親の死がショックな少女は
鈍感で、そんな少年の恋心には気がついていません。
でも二人の心に通じ合うものが確かにあったのだという、
二人の交流の証に思わずほろりと涙が流れました。
でも少年本人は何も報われてない気が...
イランの人達の日常を垣間見れる点でも楽しめました。
少女がそっと窓辺に折り鶴を置くシーン。日本人には充分その意図が解りますが、
イランの人達向けにはどう解説されたのか。ちょっと気になります。