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60 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
精神の貴族,
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レビュー対象商品: 風の男 白洲次郎 (新潮文庫) (文庫)
ヘンリー・プールのスーツ(ヘンリー・プールの位置するロンドンのサービル ローというテーラー街の名前が、「背広」の語源。)をわざとよれよれにしてから着るような衣装哲学を持ち、80歳までポルシェを乗り回していたダンデイな男、白州次郎。神戸の貿易会社「白州商店」の息子として裕福に育った少年時代は、けんか好きでいささか驕慢な印象を与える少年だったというが、イギリスでの9年間が彼を大きく変えたといわれている。当時の親友はストラトフォード伯爵の称号を持つ貴族、ロビン・ビング。その友情は終生変わることがなかった。敗戦後、すでに30歳の頃から信頼を得ていた吉田首相の熱心な要請で終戦連絡事務局長となり、巧みな英語力と強い信念を持ってGHQの占領政策に抵抗するという大役を務めるようになる。当時GHQ幹部だったホイットニー氏に「白洲さんの英語は大変立派な英語ですね。」と言われて、「あなたももう少し勉強すれば立派な英語になりますよ。」と答えたことは有名なエピソードである。 役人嫌いで、”育ちのいい生粋の野蛮人”と評された白州次郎の口癖は「プリンシプル(原則)」だった。人の作った規則ではなく、自分の思想や生活信条を信じる。パッと世間から身を引いていたかと思うと、時機を見て中央に出て行き、国の姿勢を正す。自分の事は一切語りたがらず、風のように現れては消えてしまう。自分の名前を出さずに、日本にとって重要なことをやり遂げた稀有な人物の美学・颯爽とした生き方が鮮やかに描かれている。
34 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
あこがれの人です,
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レビュー対象商品: 風の男 白洲次郎 (単行本)
英語に係わる仕事に携わっていると、日常的に米英のアーティクルやコラムに感化されることが多くなります。 感化されるだけならまだしも、 ともすると英米的な思考を全てよしとするところも出てきてしまいます。 その度に取り出すのが、この本『風の男 白洲次郎』です。 イギリス生活の長かった白洲次郎は英語が堪能。 憲法作成でGHQと渡り合っていた頃、 米国側のホイットニー将軍に「大変立派な英語ですね」と言われ、 「あなたももう少し勉強すれば立派な英語になりますよ」と答えます。 外国車が好きで、英語はぺらぺら、 英国仕込みのエチケットに加え、おしゃれな白洲。 しかし、彼はGHQをもって「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた男であり、 サンフランシスコ講和条約締結の際、 吉田総理に用意された演説内容と、 なおかつ英語であったことに激怒し、 日本語で、内容の一部を変え、しかも巻紙に書き直しました。 この本を手に取る度、 大事なのは西洋崇拝でも、ナショナリズムでもなく、 バランス感覚なのだということを強く思います。 西洋に媚びるのではなく、 「いいものはいい、悪いものは悪い」 そして、 「英語は、自らの主張を堂々と述べるツールなのだ」 と確認させてくれる貴重な一冊です。 表紙は文庫本の写真の方が、何倍もすてきです!
24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
口笛吹いた格好良さ,
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レビュー対象商品: 風の男 白洲次郎 (新潮文庫) (文庫)
最近ブーム(だと思うのだが)の白州次郎を最初に最近紹介したのが本書だと思う。奥様だった白州正子は 骨董やらエッセーやらで有名な人で 小林秀雄あたりの骨董関係からも辿り付けるような人である。それに比べると 旦那の次郎は 本書を読んで知ったわけだが 読んでいて その格好よさには痺れた。 自分の主張を誰に対しても真似ない、相手の地位には拘らずに対応する、ノーブリスオブリージュを信念とする。 書いていて思うには こういうことはやろうと思っていてもやれるものじゃない。それを白州次郎は 爽やかに口笛を吹きつつ 行った。そう本書は描き出している。
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