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普段は静かな八尾の街も、この期間だけは全国から多くの観光客が訪れる。特に、民謡や三味線を嗜む人たちは、より一層楽しめるのではなかろうか。この作品でも、その盛り上がりの様子がよく伝わってくる。
今回は、氏の作品には珍しいものが登場する。それは、幽霊。少々不気味な展開も見せ、秋の夜長に良い。
失踪した恋人の行方を追う田村は手がかりを求め、おわら風の盆の前夜祭に浮き立つ八尾町で恋人について聞いて回りますが、町民の態度に違和感を覚えます。それでも調査を続ける田村でしたが、いわれの無い容疑で警察に連行されます。
そして、殺人事件の捜査のため八尾町を訪れた十津川は、祭りの最中に起こった幽霊騒ぎをめぐるマスコミの不審な動きに巻き込まれます。!!祭りの後、町で映画ロケが行われることが決まり、町は再び活気づきますが、その盛り上がりは異常とも見られるものでした。
全編に満ちる言い知れない違和感が読者を引きつけます。そして謎が全て解き明かされ、奇妙な出来事が最後に一つに繋がる様に圧倒されることでしょう。
この作品を読んだ後、八尾町のおわら風の盆に行ってみたくなる人が多いのではないでしょうか。
八尾町に行ったことがある人、まつりを見たことがある人なら、風景を思い浮かべながら読め、なお面白いでしょう。
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