『風の旅人』は3人の人たちで作られている。オルガニストの葛井康子さん、教育者、研究者、牧師である葛井義憲さん、社会福祉にも携わり、学校・キリスト教会で働く葛井義顕さん。3人はキリストに従って生きている。その人たちの日々の働き、人々との交流の中から、康子さんのエッセイーがうまれ、義顕さんの弱者を基盤としたアイルランドの聖パトリック研究ができた。さらに、色々な研究成果をあげている義憲さんが、近代のキリスト教をもとにして生きた人物(有島武郎、新渡戸稲造、三谷隆正、神谷美恵子、西村伊作など)の特色をうまくつかんで、描いている。3人の執筆者の優しさ、お互いを尊重しあう心があふれ、ほのぼのとした思いにつつまれつつ、本を読み、教えられ、考えさせられていく。