主人公「ダニエル」が一冊の本を手に入れたことから物語が始まります。
その本の作者「フリアン」の謎と過去が徐々に明らかになっていきます。
この本は、ミステリー、サスペンス、恋愛等色々な要素が入っており、様々な人生が描かれています。
上巻のテンポが遅すぎて冗長な感は否めませんが、一気に色々な謎が解けていく下巻はテンポ良く読み進めていけますし、丁寧な描写も相まって全体を通して評価すれば優れた作品と言えるでしょう。
上巻は、色で例えるとセピア色で、下巻の後半からカラーになるという感じですかね。
舞台はスペインの内戦後の時代ですが、ある程度この時代の文化的背景が分っている、良く理解しながら読み進める事が出来ると思います。
そういう意味では、訳者のあとがきを先に読んでから、本編を読み始めるのも一興かと思います。