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作品については「紅の豚」が「個人的な作品」だということの意味、「もののけ姫」の中でアシタカが呪われることの意味や最後のエンディングに込められた想い、「千と千尋」の電車のシーン、「ナウシカ」の映画版とコミック版の関係、「トトロ」の原風景などについてのやりとりが興味深かった。
しかし監督の話はいつも多岐にわたる。その一部をあげればディズニー批判や手塚治虫論、ソ連の崩壊とユーゴ、震災、日本中世への歴史観、職業論、生きるということ、理想主義とニヒリズムの共存、宮沢賢治論など、本当にキーワードが多い本である。これは多分、アニメだけに興味を持ってても優れたアニメはつくれないよ、ということなのかもしれない。これは芸術、芸能一般や職業一般にも応用できそうだったりする。
最後のインタビューの中で、2004年の夏公開予定の次回作について「テロとか炭疽菌がなんだとかそんなくだらないことじゃなくて、自分の心理状態の不安だとか自我の行き詰まりとかいうへなちょこなものじゃなくて、もっと強靭なものをシンプルに描かなきゃならない。これが私たちの答えですというものを作らなきゃならない」といっている。期待して待ちたい。
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