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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
アンリアルな世界に際立つリアル,
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レビュー対象商品: 風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) (文庫)
正直、ファンタジーが苦手でした。精密に書かれていればいるほど、そこに詰っているアンリアルな世界、夢見る世界に馴染めない自分が居ました。特に中国の歴史は大の苦手、国の名前や順番なんてまったく覚えられなかった私です。どうして『十二国記』のような、中国風の時代背景設定、精密に作られたばりばりのファンタジーを読めるでしょう!?友人に勧められても、手を出すには相当な時間がかかりました。電車に乗っていて、あまりにも暇だったので少し読んでみたのです。読み始めて、もう、その手がとまりませんでした。アンリアルな世界を構築する、小野さんの精密な描写が続く点も全く苦になりません。それどころか自身の想像が膨らんで、いつのまにかゆったりと時の流れる異国の風景に思いを馳せる自分を発見してしまいます。 私があれほどまでに苦手なファンタジーの部類に属す、この作品に、音をあげなかったのは… それはアンリアルな世界だからこそ、余計に際立つ「人間の弱さ」「人間の醜さ」のリアルに触れたからだと思います。設定はどんなに浮世離れしていようと、私の住む世界と違おうと、登場人物の洋子、鈴、祥瓊のもつ煩悩は、痛いほどに私と通じていました。 他人の顔色ばかりを伺い、自分の意見を貫く強さを持てない陽子。自分の不幸を過大評価し、哀れんでくれない他人を憎む鈴。他人の幸福を妬み、自らの責任を忘れてプライドばかりを育てている祥瓊。 それは私であり、まわりの友達でした。 三人がそれぞれに人と出会い、自らを省みて、少しずつ前進していくさまは、どんな押し付けの形ばかりの励まし言葉よりも、ずっと読者を叱咤激励するものだと思います。実際、私は、三人が自らの過ちに気づくとき涙がとまりませんでした。それほどに、感情のリアルさに共感していたんだと思います。 これほどまでに内面を掘り下げながら、物語としての構成や設定にも抜かりが無い。本当に傑作だと思います。 「風の万里 黎明の空」が一番好きなシリーズです。ちなみにアニメもすごくおすすめです。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
圧巻!,
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レビュー対象商品: 風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) (文庫)
これまでファンタジーを疎んできましたが、「十二国記」を読んで考えを改めました。全体に「十二国記」はメッセージが分かりやすく書かれていて、鈍感な私には助かるのですが、今回は、生まれてきたことの責任や、天意と自由意志などの深いテーマが、うまく物語に組み込まれていて、自分と照らし合わせ気付かされることが多かったです。 最後の陽子の初勅は見物。肉体としての最低限の必要性を越え、人間としての尊厳を謳ったのはさすが。 「東の海神・・・」は番外編と言われますが、私は「月の影・・・」と「東の海神・・・」の後にこれを読むと、初勅にこめられたテーマやそれぞれの王の思いの発展がわかり、よりおもしろいと思います。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
気持ちがすかっとします,
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レビュー対象商品: 風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) (文庫)
陽子の心の強さ、慶国がよくなっていこうとしてる様子、仲間が増えていく様子、 本当にうれしくなります。 また、市井に降りて日本とは違う世界を理解しようとして がんばる陽子に私は励まされました。 お勧めです!
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