森絵都さんの直木賞受賞作。
ある者は難民救済。
ある者は草野球。
6人の主人公達は
他人から見ればちっぽけにしか見えないかもしれないけど、
かけがえのない大切なものを持っている。
それに対して、それぞれ譲れない確固としたプライドも持っている。
他人がその重みの大小を決めることはできない。
その重さは本人だけが決めるのだから。
その価値は自分にしかわからなくても、
お金よりも大事なものを持っている人の強みを見せ付けられました。
個人的には私と同性であり、日常を感じさせる
「器を探して」「犬の散歩」の二人の女性に
最も感情移入できました。
それにしても森絵都さん、
どんどん一般文学らしいテーマを描くようになってますね。
個人的には「永遠の出口」くらいの
瑞々しさがあった方が好みなのですが、
間口の広い作家になっていくのが手に取るようにわかるので
これからも楽しみです。