↑のタイトルは、ラブでスィートでアキバな物語を要求する編集氏に「うるせいやい、これが男のガガガ文庫だ!」とツッパったという趣旨の著者あとがきから取っています。
著者の言うように、本作の内容は決してラブでスィートでアキバな物語ではありません。どちらかというとハードボイルドなミステリー小説です。
ボギィは「ベトナム帰り」の元警官にして私立探偵兼タクシードライバーの独身中年。グラニットは上流の家庭に育ったちょっと訳ありの日本人少女。本作の舞台は、米加の国境に広がる五大湖の一つ、ヒューロン湖に浮かぶ島。グラニットの友人が、自身の父が経営する遊園地で謎の失踪。ストーリーは、その失踪事件を中心に展開します。最初はグラニットがボニィを警戒して自身のことや事件のことを話さずにいたのですが、一緒に逃亡を続けるうちにお互いの感情が変化していきます。
敢えてテーマを考えると「親子」というところでしょうか。
このようなジャンルの本はほとんど読んだことがないのでそれに関する善し悪しはあまりわかりませんが、全体的にハードボイルド、ミステリー、ハートウォーミングな話がバランス良く配置されており、ミステリー部分に関しても私的にはそこそこ面白かったです。(<ミステリー好きな方にはどうなんでしょうか?)
個人的に、横文字の名前はアタマに入りづらく最初の方は取っつきにくかったのですが、何だかんだ言って続きが気になり一気に読めました。
ラノベ特有のテンプレなラブコメに飽きた人やヘタレな主人公が嫌いな人にとっては十分楽しめる作品ではないでしょうか。