歳がバレちゃうんですが、小学生のとき日本初公開時に有楽座で観ました。カラー映画の少ない、それもアメリカ映画だけだった時代に、肝をつぶすほど美しい映画で子供ながらに大体のあらすじは理解でき、感動したのを憶えています。それに負けないほど感動したのが、日本映画の「七人の侍」でした。どちらも子供には重たいテーマでした。父が映画好きで両方見せられたのです。
それから、機会あるごとに録画もし、ビデオもDVDも買いました。だから今回はパスしようかと思ったのです。
しかし、ここのレビューで画質の良さに触れていたのと、幻のメーキングがビデオしかなかったので買うことにしました。
まいった。公開時そのままと言えるほど見事に甦っているのです。ストーリーも知っているのに思わず画面に見とれてしまうのです。
画面の隅まで目がいってしまう。数年前に入手したDVDが陳腐に見えるほどオリジナルに近く、解像度も高い。決して派手ではない落ち着いた画面は、逆に現代の撮影では描くことが困難な重厚な映像で、映画界最高の名作をここまで磨き上げた技術とセンスに驚いています。
特典も見逃せません。2時間もある幻のメーキングはもとより、映像の修復過程を収めたレポートでも、その感性とレベルの高さに感心します。
もう一つ、メラニー役のオリビア・デ・ハビランドが撮影時の想い出を鮮明な記憶と共に語り尽くします。美しく加齢した彼女のきれいな英語での語り口は上品で、情熱にあふれる語りは彼女にとって人生最大の重要なイベントであったことを物語っています。