営業とは「売り込み」だと思われがちですが、実は「聞き込み」にあるというコンセプトの下、日本人であれば誰もが知る500人の著名人へのインタビュー経験から体得した「インタビュー術」を惜しげもなく公開、解説した秀逸の著です。
アポが取れない、クロージング出来ない、価格交渉圧力が厳しい。そういった悩みを抱える営業マン(ウーマン)が読んだら、目から鱗が何枚も落ちるはずです。
驚異の利益率を誇るキーエンスの秘密は「インタビュー式営業術」にありという取材に基づく解説は、それだけでも多くの学びがありますが、何故、売り込みではダメなのか、聞き込みが有効なのかという点について分かり易く解説され、納得感があります。
営業はSPIN(状況質問/問題質問/示唆質問/解決質問)が大切だと言われることがありますが、本書では、あえて具体的例をもってこのSIPNが身につくような構成がなされており、ありがちな独りよがりのコンサル本とは一線を画しています。
予備調査の進め方、仮設の立て方、インタビュー初回/2回目それぞれの進め方、提案に結びつける術など、とても分かりやすいのですが、当面は手元において身につくまで繰り返し読みたいと思います。
自分も営業マンですが、逆に営業を受けることもあります。下調べもせずにひたすらアポをとろうとしたり、売り込もうとする営業マンの多さに辟易しています。そういう意味で、営業方法を社内でトレーニングする営業推進部門や企画部門の方が読んでおいても良いかも知れません。