後書きも含めて412ページというページ数の多い翻訳書ですが、ストーリー自体も面白く、一気に読めました。
顧客や従業員に、思わず「ワオ!」と言わせるような素晴らしいカスタマー・サービス、
コアバリュー、企業理念の重要性、
善き企業文化(社内カルチャー)づくりが、善きカスタマー・サービスにつながっていくということ、
そして、最終章で語られている、人は何故働くのか=ハピネスという、人生の目的に関する、深い哲学的な考察に至るまで、
若干36歳の著者、ザッポス・ドットコムCEOのトニー・シェイ氏の考え方、生き方に感心させられました。
「変化を受け入れ、変化を推進する」というメッセージは、
シリコンバレーで成功した企業群にも相通じるアメリカ的な良い意味での楽天主義に裏打ちされた思想だなと思うんですが、
衰退を恐れ、萎縮傾向に或る日本企業が最も学ぶべきことなのではないかと思います。
ネット通販やweb関連企業にお勤めの方の間ではザッポスの知名度は高いと思いますが、
私はむしろ、リアルの商売(メーカーや小売業、サービス業)に従事なさっておられる方にこの本を読んで頂きたいなと
感じました。