映画(内容):☆☆☆☆☆ DVD(映像):☆☆☆
オールドSF映画ファンなら何かでその名に接したことがあるだろう、というぐらい有名でありながら、これまで国内でソフト化がなかったという待望のDVD化。
たしかにカルト化するのもうなずける出来でした。
「イドの怪物」系モンスターで、このタイプの定石どおりいよいよクライマックスになるまで姿を見せないのだが、待ったかいはあります。ドイツ人の特撮スタッフの手によるというストップモーションアニメの怪物の動きはハリーハウゼンのものとは異なる不気味さがよく出ており、撃たれて脳の内容物をグチャッと噴き出して蠢くくだりは幼少時に見ておれば間違いなくトラウマ化したであろうグロさ。
また実際に怪物が登場するまでのシークエンスも、現代にも通じる「基地問題」を絡めて、米軍と町民で足並みのそろわぬ人間側の迷走が怪物の増殖と被害の拡大を招く展開をうまく演出しており、飽きさせません。
「キミたちは原子炉をなんだと思っているんだ!」と言いたくなる部分もあるが、年代的にはまあ仕方ないでしょう。
映像面ではさすがにノイズも多いが、白黒なので個人差はあろうがあまり目立たないと思います。
この価格帯のSF映画としては、まちがいなくオススメ。