またもや葉介ワールドに、名キャラクターが仲間入りしました。その名は「顔のない女」。とある組織No.1の殺し屋で、黒衣に身を包み、常に帽子を目深に被ったミステリアスな女性です。一見妖艶でクールに見えるが、けっこう可愛いとこがあったりと意外な面がある事もわかってきます。キメ台詞もあります。
殺し屋なので銃も使うしバイクにも乗るけど、そこは葉介漫画。普通のアクションものではありません。1話完結の連作形式で様々な敵の殺し屋が登場し、その能力は人に夢を見させたり体を液体に変えたりといった、特殊な超能力ばかりです。彼女は敵の能力をそのまま取り込んで使う事が出来、それゆえに最強なのです。
アイデアの切れ味が鋭いのはもちろん、同時にウィットやユーモアも相当効いています。「歌い手(シンガー)」とか、ユニークな攻撃手段にしても、それを生かしたオチにしても、さすがって思いました。
絵は相変わらずの美しさ。怪奇と幻想漂う、レトロで洒落た独特の世界観が、凄くうまく表現されてますよね。
本書は「ミステリマガジン」に連載されたものをまとめた本ですが、巻末の「召喚者(サマナー)」のみ描き下ろしで追加されたものになります。これも、他の作品より短くとも(8頁)オマケと呼ぶにはふさわしくない、名編といっていいお話です。ラストに僕の好きな初期キャラも出てきて、ちょっと嬉しかったです。
「影男」
「歌い手(シンガー)」
「電気男(エレキ・マン)と液体男(ウォーター・マン)」
「キラー・ピエロ」
「年盗み(ユース・テイカー)」
「人形使い(パペット・マスター)」
「スネーク」
「ハーピー」
「モンスター・メイカー」
「ドリーム・キャッチャー」
「顔のない男」
「BAR・顔なし(フェイスレス)」
「召還者(サマナー)」(描き下ろし)