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額田女王 (新潮文庫)
 
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額田女王 (新潮文庫) [文庫]

井上 靖
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 522ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1972/10)
  • ISBN-10: 4101063192
  • ISBN-13: 978-4101063195
  • 発売日: 1972/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 18,407位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ポチR トップ50レビュアー
形式:文庫
読み始めるとすぐに、すんなりとその時代に入り込んでしまう。花の香りや気候、衣擦れの音までリアルに感じられる。激動の時代だった当時を描ききった傑作だと思う。自分の中では、なぜか、当時の花見の対象だった梅の花の香りが本当に香ってくるようで印象的。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 楡岡
形式:文庫
 大化の改新、白村江(はくすきのえ)の敗北、近江遷都と続く歴史の事件の中に生きる額田女王。未定の未来に対して、みずからの選択を行い、また時には時代の流れに乗せられ。世の中はままならぬものだなあと思わせられる。
 額田女王についての史実のうち、わかっていることは少ないから、書かれている多くは著者の創作によるが、全体として整合が取れているし、時代の雰囲気も良く出ているのはさすが。額田自身が権力から身を離して置こうとすることもあって、いまひとつ感情移入しにくいが、あるいは当時に生きるということはそういうことだったのかもしれないと納得できる。
 別の時代の価値観に身をおくことで、自分の価値観を相対化するのも文学のひとつの役割だと思うが、そうした意味で楽しめた。
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2003/5/22
形式:文庫
いつもながら、史実に基づきながらも鮮やかに人物が描き出された作品でした。

中大兄皇子・大海女皇子の二人からの愛を受ける額田女王。額田は二人の皇子に対し、また数ある二人の皇子の妃達に対し、自分の「心」を守るために「神の声を聞く者」としての自分を保とうとします。しかし、そんな額田こそが、私には一番「女」に見えた。小説の中で、額田は独特の魅力を放ち宮廷の人々を魅了しますが、それは彼女の香り立つ「女」の部分故なのではないでしょうか。また、額田は実は妃達に比べてとても弱い女性なのかもしれない。彼女達のいる政争と嫉妬の最中に身を置くのが、結局は恐ろしいのだから。

時代背景としての、中国大陸・朝鮮半島情勢の動向に揺れる政府、度重なる遷都と民の動揺なども読み応えありです。額田のような最前線から離れた女官の視点で描いていながら、時代のうねりの大きさを十分に感じ取れる作品と思います。

ただ、私が好きな『敦煌』や『天平の甍』で強烈に描かれた人の生命の葛藤のようなものに比して少々物足りないかな、とも感じました。

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