- 【 講談社ストアはこちら 】 -累計750万部を突破した大人気コミック『宇宙兄弟』や、『のだめカンタービレ』や『ホタルノヒカリ』といった名作を次々と生み出した雑誌『Kiss』の20周年特集など今注目のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
これまでの3作よりもずっと小説として面白い。推理「小説」ではなく「推理」小説を、という言葉はよく聞くし、推理こそを書きたいという志向はわかる。しかし前作までは探偵自身と読者が探偵の推理に鼻面を引き回されるだけだったのに対し、この作品で初めて、「犯人の罠と欺瞞」と「探偵の推理のプロセス」が「ドラマ」の一要素としてきっちりはまった。
これまでもトリックそのものに目新しさはなく、この『頼子のために』でもテーマは最初からわかりすぎるほどわかる(全体を貫く愛情の歪み感は、外国で言うとエリザベス・ジョージあたりか)が、それでも、探偵法月綸太郎の事件に取り組む姿勢が(引っ張り出された理由はクイー!!!ンの『九尾の猫』のようだが)前作までとはまるで違う。本当にいい意味での私立探偵小説になっている。ボリュームでは前作より少ないが読み応えははるかにこちらの方が上。解説で池澤夏樹氏が、どうかこのままハードボイルドに、と書いておられるが、ハードボイルドとまではいかずともどうかこのままの探偵法月綸太郎で行って欲しいと思わせる傑作!
(なるべくなら処女作『密閉教室』、法月ものの『雪密室』『誰彼』の後に読んで頂けると違いがはっきりわかると思う。)
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|