図を使った思考法に関する本はたくさん出ているが、思考過程における図の使い方を解説したものは実は今まであまり出てはいなかった。考えたものを図で表現し、相手に理解してもらうのが図解で、一方、本書のテーマは図化といって、考える中身を文章から図にしましょうというもの。問題はこれでどれだけ実践的な仕事力向上に繋がるかということであるが、部分的には随分役に立つところもあると思う。
仕事をスムーズに進めていくには、とにかく思考を整理していく必要があるが、図化思考のコンセプトを使えば、思考の見える化がグンと進む。図を使って考えるといい点は、2つに分けて考える場合に、違いが見え易いこと。縦に傍線を一本引いて、右と左に対立概念を乗せると、それだけで考えがだいぶまとまる。
手を動かしながら考えることは受身的な態度を脱するに一番で、これも著者がこの方法を提唱する理由の一つと考えた。頭を休ませることはいけないようだ。