何気ない会話に、その人の知性が現れる。難しい議論をしたわけではない、たわいのない世間話をしただけなのに……。社会に出れば話し方ひとつで、仕事ができるかどうか判断されてしまう。
本書では、巷にあふれる愚かな話し方の実例をあげ、その傾向と対策を練る。
まず、「あなたの周りのバカ上司たち」の実例。「道徳的説教ばかりする」「他人の権威を笠に着る」「具体例を言わず抽象的な話ばかりをする」……。続いて「こんな話し方では異性に嫌われる」実例。「何でも勘ぐる」「優柔不断ではっきり言わない」「自分のことしか話さない」……。さらに「人望が得られない話し方」の実例。「おべっかばかりで自分の意見がない」「ありふれたことしか言わない」「正論ばかりを口にする」……。数々の事例を読めば、思わず身近なあの人の顔が浮かぶ。そして、あなた自身も「バカに見える話し方」をしているのだ! 文章指導のプロが「書くこと」と「話すこと」の共通項を見つけ痛快に綴る。
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また、実際には存在しないような想像上の人物も出てくる(笑)
「視野が狭い」のところに出てくる「専業主婦」だ。
漫画やアメリカのドラマに出てくるような、噂話や芸能人のスキャンダルを話すようなステレオタイプの人物を例にとっているが、例えがうすっぺらで説得力がまるでない。
本当に作者のまわりにはこんな紋切り型の人物しかいないのだろうか?
もしそうだとしたら、作者は人間を観察する能力がなく、一面しか見られない
のかもしれない。
むしろ、頭がいい人がどんな風に話すのか、その点をもっと掘り下げてほしかった。
知りたいのは、ばかに見えてしまう話し方ではなく、頭をよく見せる話しかただ。
唯一、参考になったのは、「丁寧すぎる」の項で他人にわかりやすく話す方法を説いたところ。
小論文を指導する作者の能力がよく現れていると思う。
人付き合いが苦手な人から、人付き合いの基本的ツールである「会話」を学ぶ利点はあまりない。
でも、その内容といったら、「頭が悪い人とは、こんな奴のことを言うんですよ。」といった記述のオンパレード。
また、そのような人物の行動・態度等を表現した文章が面白く、機知に富み、思わず納得してしまうようなものならまだしも、「今時こんな人は、いないよ。」といった感じの“頭の悪い人”達が、陳腐に例示・表現されているのみ。(著者の周りには、本当にこんな人達ばかりいらっしゃるのかしら?)
"頭が悪い"私のような者にとっては、とっても後味の悪い、示唆に富まない一冊でした。う~~~ん、残念。
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