ほくほく線の特急はくたかが高速で走り抜ける高架橋の下にかつて豪雪と戦い続けた軽便鉄道があった。現在新潟県上越市でバス事業を行っている頚城自動車の前身「頚城鉄道」である。
本書は同鉄道の歴史に始まり(その路線が集客が見込める集落を通っていないのは入手しやすい土地に地元有力者が趣味的に鉄道を建設したからでは?という解釈は面白い。)、挫折した信越本線オーバークロス&直江津市街乗入れ計画、また末期に同鉄道に通い詰めた著者の写真・体験談(雪にはまった列車を救出するために、全機関車が集合!)などを紹介する。その模型的で家族経営的なミニ鉄道の様子はとても興味深い。
同鉄道を紹介する本で、現在これほどの低価格でしかも入手しやすい本は他に見当たらない。軽便鉄道、ローカル私鉄ファンにお勧めする。