ハーマン・ミラーというオフィス製品を作る米国老舗の二代目が執筆したリーダーシップ論。サーバントリーダーシップ論であり、人生論であり、非常に優れた経営論である。訳者が上手なのか、本文がそうだったかは分からないが、驚くほど読み易い文章で書かれている。しかし、その真髄は深い。
本文中で心うたれる記述が多い。
・活力ある経営とは「複雑さを超越するシンプルさ」を求めることだ。
・仕事とは本来、生産的で、やりがいがあり、有意義で、人を成長させ、実り多く、充実し、癒され、楽しいものであるべきだ。
・私たちはみな必要とされている。みな組織で活かせる才能を持っている。
・連帯感が保たれ、強まるように配慮するのも、リーダーシップの「アート」のひとつだ。
著者が序文でリーダーシップに欠かせない要素として述べる要素にも心惹かれる。
・誠実さ(インテグリティ)
・関係を築き、育む手腕
・コミュニティの構築
推薦文には、1975年から1986年までのハーマン・ミラー社の株価は4,854%上昇したとある。本書を読んで、さもありなんと納得した。