色んな書き手が文を書いているので、面白さはそれぞれ。市川哲史はかつてのような文をそのまま書いているから何だか懐かしくも思えたし、CDやDVDのレビューもXの全体像を掴むのに分かりやすい。
しかし、Xの追っかけをやっていたという女性ファンの書いた部分や、同様に追っかけファンの座談会の部分などは、はっきり言って不愉快。
あたかも自分たちがファンの代表、真のファンであり、「新しいファンは〜だけど、私たちは〜だ」とか、メンバーに対しても「説教しちゃうよね(笑)」とか、まるで勘違いした発言ばかり。「追っかけのために風俗や援交やる子もいた」とか書く始末で、吐き気がしてくる。
Xが彼女たちのような人の救い主となったことは間違いないのだろうけれど、X JAPANはまず何よりも音楽家である。そのヴィジュアルや過激なストーリー性から、何やらマイノリティなものをかもし出してはいるけれど、自分たちがマイノリティであるからと言って、Xを自分たちと同等の低い地平にまで貶めないでもらいたい。
このように人を不愉快にさせる文を平気で書くようなファンが、Xの尊厳に傷をつけているということに気づかないのだろうか。
バンドはあくまで音で勝負。少しは音について語ってもらいたい。