内容説明
一昨年第15回まで5年、全国大会「課題研究」のテーマだった「音楽科カリキュラムと授業実践の国際比較」の成果を集成。比較対照する国は、カナダ、韓国、アメリカ、ドイツ、イギリスおよび日本の6ヶ国。このうち、カナダ、ドイツ、アメリカは州ごとに教育行政が独立しているので、各1州を取り上げて論じる。記述は各国(州)カリキュラムの概要と特色、授業実践事例、その概要と特色、と続き、各国(州)の実践事例を踏まえて、比較すべき日本の授業実践事例(各3例)を選んで同様に論じる。最後に全体を通して日本との比較を考察する。伝統音楽の扱いや創作への取り組みなど、音楽教育の今日的な課題について、国際比較の視点を持ち込んだ意義は大きい。
著者について
学校の音楽教育の理想とそのあり方を研究する組織として、学校音楽教育に関心のある大学教員、大学院生、小学校・中学校・高等学校・養護学校教員、それに指導主事等行政担当者の有志が集まり、1996年8月に設立された、比較的新しい学術学会。1理論と実践の統合、2音楽科の授業研究の方法、3学校教育における音楽科の役割、4指導内容とカリキュラムの開発、5総合学習と音楽科、を当初の研究課題として掲げ、その後、日本の伝統音楽、創作授業、鑑賞授業、カリキュラムの国際比較等、共同研究の課題を広げつつある。