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音楽は自由にする
 
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音楽は自由にする [単行本]

坂本龍一
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ちょっとしたはずみで、人生を振り返ってみることになりました――。57年間の半生と、いつも響いていた音楽。自らの言葉ですべてを語った、初の自伝。

内容(「BOOK」データベースより)

幼稚園での初めての作曲。厳格な父の記憶。高校でのストライキ。YMOの狂騒。『ラストエンペラー』での苦闘と栄光。同時多発テロの衝撃。そして辿りついた、新しい音楽―。2年2カ月にわたるロング・インタヴューに基づく、初の語りおろし自伝。

登録情報

  • 単行本: 252ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/2/26)
  • ISBN-10: 410410602X
  • ISBN-13: 978-4104106028
  • 発売日: 2009/2/26
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sync4
形式:単行本
ラストエンペラーの音楽が、急な依頼でわずかな日数で作られた。しかも教授は中国の音楽に詳しくなくて、1日で全集を聴きイメージを膨らませたという。

世間のイメージ通り、まさに天才的な側面に目がいってしまいそうですが、私が注目したのはむしろ彼が一般人に比べ欠けている側面でした。前書きで彼自身語っていますが、彼は「ごく自然に、当たり前に文化を理解したり、社会的な関わりを行うことができない人間」だった。だから彼は後天的に音楽の成り立ちを学習した。

彼は生まれつきの音楽家ではなく、一つ一つのルールを学び吸収した人なのかもしれない。だからこそ教授であるし、音楽を教えることができる。生まれつき才能がある人、例えば細野晴臣は人に教えるには向かない人材かもしれない。なぜなら彼にとっては空気を吸うのも楽器を弾くのも同じごく自然なことだろうから。

ここが最も重要なのだけど、彼は「無」なのかもしれない。しかし圧倒的に容量の大きい「無」だ。元々は何もないけどあらゆる音楽を吸収し自分のものにしてしまう。そしてその「無」とはとても純粋なものでもあるかもしれない。だから911同時多発テロが起こった時、「世界が非常事態だ」とすごく過敏に反応してしまうし、自分が今まで作ってきた音楽さえ、テロの誘因になったアメリカ帝国主義に根ざすものとして無価値に思えてしまう。そこまで追い詰められてしまう。

坂本龍一が爆笑問題の番組に出演した際、「サザンオールスターズが理解できない。相対性理論は理解できる」と語っていました。ここに彼の本質が垣間見えると思います。

番組でかけられたサザンの曲が「好きな人にふられたけど幸せになって欲しいと願う男の強がり」を大衆レベルの分かりやすいメロディーで表現している。でもそういった大人の建前という文脈は坂本にはない。理屈でわかっても感覚としてしっくりこない。この本を読む限り、彼はある意味本音だけの存在だから、「好きな人に幸せになってはほしいけど、自分がふられたらそれはくやしいとはっきり言うし、変な建前を用いる必要はない」のかもしれない。

そういった種類の才能を、細野晴臣が早い段階で見出し。YMOに誘った。そして最終的に坂本は「ごく自然体な音楽がいい。むしろそれでいいんだ」と感じ出た。これはすごく意味のあることなのではないでしょうか。細野さんの人柄と坂本さんの人柄。この二つの出会いは。

http://sync4.jugem.jp/
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44 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 坂本の音楽は20年来聴いてきたが 彼自身についてはあまり知らなかったので本書は実に面白かった。

 これを読む限り 坂本は極めて若いころから 極めて好奇心旺盛であり その好奇心に任せて ここまでたどり着いたということが良く分かると思う。実際 学生運動、ニューアカデミズムから始まり 最近の環境問題への発言に至るまで 坂本は その時代時代のテーマに非常に敏感かつ いささか節操がないくらい のめり込んで来ている。
 その振幅の幅は 例えば「千のナイフ」「B2ユニット」「スウィートリベンジ」「BTB」を同じ人が作曲したと思うことが中々難しい事にも似ている。

 坂本は本書の随所で 自分で始めるというよりは 周りに流されて新しいことを始めたという言い方をしている。特にYMOに関しては ただ誘われて始めたと繰り返している。
 これは坂本の謙遜もあると思うが それ以上に彼の一つの本質を突いている気がする。ある意味で受け身に時代と対面しつつ 柔軟に そこから学び取り 一つ一つのステージで 自分なりの創造をしていける強さが坂本の本質ではないかと思うからだ。

 本書から 次の坂本の方向性は見えてこない。当然だ。坂本すら分からないであろうから。但し 時代が彼をほおっておかないことも見えている。いくつになっても坂本は若いに違いない。そのかろやかな歩調が今後も続くことを祈るし かつ 確信する次第だ。
このレビューは参考になりましたか?
42 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 東の風 トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 音楽家・坂本龍一(1952- )が、衝撃を受けた音楽との出会いや関わり方、問題意識など、音楽を巡るこれまでの自分の半生を振り返った一冊。月刊誌『エンジン』のインタビューで語った著者の言葉をもとにした、ひとりの音楽家の個人史です。

 インタビューの記事をもとにしたせいでしょうか。文章に格別の味があるといったものではありません。現在の坂本龍一が、過去の自分や出来事を回想した記憶の集積は、ある時期をクローズアップしているといったことはなく、淡々と振り返っていくのですね。文章のアクセントとして写真が多く掲載されているのは嬉しかったのですが、本書の構成や流れが直線的で、面白味に欠けるものだったのが残念。坂本龍一の音楽のテーマや核になっているいくつかのキーワードを掲げ、その視点に立って過去を振り返っていくといった、何かもうひと工夫あって欲しかった気がしました。

 本書は時系列順に、次の五つのブロックで構成されています。

◆1952-1969・・・・・・初めてピアノを弾いた幼稚園の頃から、バッハやドビュッシーの西洋音楽の流れを経て、現代音楽や同時代の音楽と出会う高校生まで
◆1970-1977・・・・・・芸大の作曲科に入学した大学生から、細野晴臣、高橋幸宏と三人で結成するYMO前夜まで
◆1978-1985・・・・・・一躍、時代の寵児になったYMO時代から、映画『戦場のメリークリスマス』に参加したYMO散開前後まで
◆1986-2000・・・・・・ベルトルッチ監督の映画『ラストエンペラー』に参加し、アカデミー賞を受賞する体験を経て、ニューヨークに移住し、世界に向けて音楽を発信する二十世紀の終わりまで
◆2001- ・・・・・・ニューヨークで起きた2001・9・11のテロ事件との遭遇から、YMOの再結成、現在進行中の企画、グリーンランドで考えたことなど

 なかでも、YMO初期の頃の三人の共同作業、ほかのふたりとの音楽性の違いについて語った文章が興味深かったですね。たとえば、次の件りなどに。
<基本的に、幸宏や細野さんの場合は、音楽性のベースとしてポップスやロックがある。でも、ぼくにはそれがなかった。だから、2人が「あのバンドの、あの曲のあそこの感じ、あのベースとドラムね」とか言って通じ合っているときに、ぼくだけ全然わからないんです。バンドや曲の名前を覚えて、密かにレコードを買って聴いたりしていました。>(p.124)
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Musik macht frei (音楽は自由にする)
坂本龍一の自叙伝。

河出書房の編集者として野間宏、高橋和巳、三島由紀夫、島尾敏雄などの純文学作家の担当であった父、... 続きを読む
投稿日: 3日前 投稿者: Revolver
教授ファン必見
対談本や雑誌のインタビューならたくさんあるけど、こちらは貴重な自著。
語り下ろしにしても、きちんと半生を振り返る内容は、ファンなら興味深く読めるはず。
投稿日: 2か月前 投稿者: OK
いくらでも入る「無」でしょう。決して「虚」ではなく。
いつだったか、幻冬舎の見城徹氏がラジオで述べていたんだが、... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: おっさんカウンター
こだわりに正直な人
著者の坂本さんの音楽経歴が多岐に渡るため、
いわゆるアーチスト本にありがちな、単調なくせに... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: がい
ドビュッシーからYMOまで教授をめぐる冒険
個人的には良い意味で教授のスノッブなところや、教養があるということの価値を... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: ndd
坂本龍一の生き方
教授と呼ばれるほどの方なので、さぞ、野心家で、勤勉という印象でしたが、この本を読むと意外と自由気ままな人なんだなと思いました。
投稿日: 2010/5/27 投稿者: SHELLAC
ありがたく頂戴いたします
坂本教授という高名な方の自伝ということで、自分ごときがレビューなどという、後だしジャンケんのような軽卒なことはできるハズがありません。黙って読むべし!!全文を何度... 続きを読む
投稿日: 2009/11/6 投稿者: 殿下
YMOや坂本龍一の音楽をBGMにして読みましょう。
一気に読み終えてしまいました。

ピアノとの出会い、名編集者だった父
(三島由紀夫の『仮面の告白』などを担当)との関係、... 続きを読む
投稿日: 2009/4/27 投稿者: Kiyofumi M
radioでの語り口と似ていて良い
本書が単調に思われる方はおそらく本人の語調や語りを聞かれたことがない方でしょう。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/26 投稿者: 一生ちゃん
自由へと疾走する、音楽の哲人の軌跡
天才は、偶然を必然に変える、と言われますが、まさに彼の創作人生は、時流の中を、素直に泳ぎながら、制約や条件や、他者との出会いを縦横に活かして、創作に結実させてきた... 続きを読む
投稿日: 2009/4/20 投稿者: angelic−dolly
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