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音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) 新書 – 2009/6


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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

音楽の聴き方は、誰に言われるまでもなく全く自由だ。しかし、誰かからの影響や何らかの傾向なしに聴くこともまた不可能である。それならば、自分はどんな聴き方をしているのかについて自覚的になってみようというのが、本書の狙いである。聴き方の「型」を知り、自分の感じたことを言葉にしてみるだけで、どれほど世界が広がって見えることか。規則なき規則を考えるためにはどうすればよいかの道筋を示す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岡田/暁生
1960年(昭和35年)、京都市に生まれる。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。大阪大学文学部助手、神戸大学発達科学部助教授を経て、京都大学人文科学研究所准教授。文学博士。著書に『オペラの運命』(中公新書・サントリー学芸賞)、『ピアニストになりたい!』(春秋社・芸術選奨文部科学大臣新人賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 237ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/06)
  • ISBN-10: 412102009X
  • ISBN-13: 978-4121020093
  • 発売日: 2009/06
  • 商品パッケージの寸法: 18 x 11.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー

40 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 AZ 投稿日 2009/9/21
形式: 新書
と思って読んだ方が面白いと思います。というか、クラシック音楽愛好家だけにしか読まれないとしたら、ちょっともったいない。それがどんなジャンルであっても、音楽を聴いて感動した経験について思いをめぐらしてみたい人は手にとってみる価値があると思います。(わたし自身、ジャズを中心に聴いていて、とてもクラシック愛好家とはいえません。)
著者は意識していないと思いますが、第五章「アマチュアの権利」は、クラブシーンやHip Hopなどの楽器を演奏しない人による音楽、といったあたりまで射程に入った議論になっているように思われます。
2009年度吉田秀和賞受賞。

なお、帯にある「『お好きなように』と言われてもお困りのあなたに」というコピーはイマイチです。ガイドブックだと思って購入してしまうと期待はずれとなるでしょう。
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35 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 チャックモール トップ1000レビュアー 投稿日 2010/2/21
形式: 新書
「音楽の聴き方」といっても、まぁ8割はクラシック。
当然、それなりにクラシック好きでないとあまり楽しめないかもしれません。

だが、それがもったいないと思えるほどの深い内容。
音楽を聴くということとは何かについて、目からウロコの考察が満載です。

「なぜ、人は自分が好きな音楽をけなされると腹が立つのか?」
「持ち運びができるようになって、音楽はどう変わったのか?」
「なぜ音楽の基本知識や歴史的背景を知らねばならないのか?」
「着メロは音楽としてどうなのか?」
こんな興味を引く話題が、とにかく次々と出てきます。

私が何よりも面白かったのが「アマチュア」についての考察の章。
音楽というものは、かつては愛好者(アマチュア)自らが「演奏するもの」だった。
それが「演奏するのはプロ」「その他は聴くだけ」となってしまった現在の視点で、百数十年以上前の音楽を解釈しようとすると、そこには大きなズレが生じる・・・。
この視点は、今まで持ったことがなかっただけに、非常に面白かった。

そんな「なるほど!」と思わせる視点が満載です。

前述したようにクラシック好きでないとなかなか手を出しにくいですが、ぜひ読んで欲しい一冊。
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78 人中、58人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 yutaitoo トップ500レビュアー 投稿日 2012/5/7
形式: 新書 Amazonで購入
「音楽は言葉で語れる、それこそが音楽の楽しみ方である」

というのが本書を貫く主張です。ですが、この「音楽を言葉で語る」という事を、どのような意味で言っているのかが、著者のなかで全く整理されていないため、本書の内容が矛盾だらけで滅茶苦茶になってしまっています。

たとえば、「音楽は言葉では語れない」と言い始めたのはロマン派の連中だと断罪し、ショパンの音楽を絵画的な言葉で表したシューマンの音楽批評を痛烈に批判しています。ですが、その一方で、「そのほとばしりが、パイプの漏水のように勝手に噴出し…」などという抽象的な村上春樹の音楽批評を、「音楽は言葉でも語れる」の好例だとして絶賛しているのです。この著者は、たとえばアルフレート・アイシュンタインのような印象論的な音楽批評をどう評価するのでしょう・・・

そのほかにも、「音楽の楽しみ方はひとそれぞれ」だと主張しておきながら、曲の途中でCDをとめることは「暴力」であって「決して」許されない、などと音楽の楽しみ方を押し付けています。また、「演奏家でなくても音楽は楽しめる」と言っておきながら、「本当に音楽を楽しむにはレッスンを受けて演奏を練習しないとだめ」とも言っています。このように、主張がコロコロ変わり、支離滅裂で矛盾だらけです。

極めつけは、「音楽を言葉で語る」
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23 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 内田裕介 トップ1000レビュアー 投稿日 2010/5/25
形式: 新書 Amazonで購入
 中央公論社の2010年新書大賞3位というので手に取った。著者は大学の先生で音楽論が専門。
 音楽は誰にとっても身近な存在ではあるが、音楽の感動を言葉で表現するのは意外に難しい。ともすれば「聴く」ことだけになりがちだが、音楽は「する」と「聴く」と「語る」がセットになってこそ本当の醍醐味が深く味わえる、というような趣旨である。
 素晴らしい音楽を聴いてもその感動を単に「よかった」としかいえないのは、語彙が足りないから。そして語彙とはすなわち「世界」そのもの。3歳児は3歳児の語彙でしか世界を把握できない。したがって音楽を語るとは音楽の語彙を増やすことであり、それはあたかもあたらしい言語を学ぶのと同じである。そのジャンルの歴史を学び、たくさんの曲を聴き、そうして型を身につけてはじめて、その音楽をより深く味わうことができる、ということなのだろう。
 音楽はここにおいては哲学の「素材」のひとつである。ワインでも料理でもお茶でも陶芸でもなんでも「言葉で語る」ことが重要なのだということを再認識させられた。
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