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24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「聴く」ということをとことん考えぬいた一冊,
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レビュー対象商品: 音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) (新書)
「音楽の聴き方」といっても、まぁ8割はクラシック。当然、それなりにクラシック好きでないとあまり楽しめないかもしれません。 だが、それがもったいないと思えるほどの深い内容。 音楽を聴くということとは何かについて、目からウロコの考察が満載です。 「なぜ、人は自分が好きな音楽をけなされると腹が立つのか?」 「持ち運びができるようになって、音楽はどう変わったのか?」 「なぜ音楽の基本知識や歴史的背景を知らねばならないのか?」 「着メロは音楽としてどうなのか?」 こんな興味を引く話題が、とにかく次々と出てきます。 私が何よりも面白かったのが「アマチュア」についての考察の章。 音楽というものは、かつては愛好者(アマチュア)自らが「演奏するもの」だった。 それが「演奏するのはプロ」「その他は聴くだけ」となってしまった現在の視点で、百数十年以上前の音楽を解釈しようとすると、そこには大きなズレが生じる・・・。 この視点は、今まで持ったことがなかっただけに、非常に面白かった。 そんな「なるほど!」と思わせる視点が満載です。 前述したようにクラシック好きでないとなかなか手を出しにくいですが、ぜひ読んで欲しい一冊。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
素晴らしい音楽を聴いてもその感動を単に「よかった」としかいえないのは、語彙が足りないから,
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レビュー対象商品: 音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) (新書)
中央公論社の2010年新書大賞3位というので手に取った。著者は大学の先生で音楽論が専門。音楽は誰にとっても身近な存在ではあるが、音楽の感動を言葉で表現するのは意外に難しい。ともすれば「聴く」ことだけになりがちだが、音楽は「する」と「聴く」と「語る」がセットになってこそ本当の醍醐味が深く味わえる、というような趣旨である。 素晴らしい音楽を聴いてもその感動を単に「よかった」としかいえないのは、語彙が足りないから。そして語彙とはすなわち「世界」そのもの。3歳児は3歳児の語彙でしか世界を把握できない。したがって音楽を語るとは音楽の語彙を増やすことであり、それはあたかもあたらしい言語を学ぶのと同じである。そのジャンルの歴史を学び、たくさんの曲を聴き、そうして型を身につけてはじめて、その音楽をより深く味わうことができる、ということなのだろう。 音楽はここにおいては哲学の「素材」のひとつである。ワインでも料理でもお茶でも陶芸でもなんでも「言葉で語る」ことが重要なのだということを再認識させられた。
28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
クラシック音楽についての本ではない!,
By AZ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) (新書)
と思って読んだ方が面白いと思います。というか、クラシック音楽愛好家だけにしか読まれないとしたら、ちょっともったいない。それがどんなジャンルであっても、音楽を聴いて感動した経験について思いをめぐらしてみたい人は手にとってみる価値があると思います。(わたし自身、ジャズを中心に聴いていて、とてもクラシック愛好家とはいえません。)著者は意識していないと思いますが、第五章「アマチュアの権利」は、クラブシーンやHip Hopなどの楽器を演奏しない人による音楽、といったあたりまで射程に入った議論になっているように思われます。 2009年度吉田秀和賞受賞。 なお、帯にある「『お好きなように』と言われてもお困りのあなたに」というコピーはイマイチです。ガイドブックだと思って購入してしまうと期待はずれとなるでしょう。
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