この本は、すごく面白い。
思い切った音楽への仮説も出てくるので、他研究者の追試を待ちたいとは思うが、著者の仮説に飛びついて色々と実践したい気持ちになる。
その昔、15年位前までは、音楽に関する物理学的以外の科学的な話というのは、ほとんど見かけなかった。誰かの経験や解釈を記しているような話ばっかりだった。それはそれで結構なのだが、一方で著者のような研究者が増えて、音楽の謎がどんどん科学的に解明されると良いと思う。
そういえば、昔々話題になった角田忠信の「西欧人と日本人で、音を受容する脳が違う」という研究も、著者は一発で否定している。「あの研究・研究方法には疑問がある」という事は以前から聞いていたのだが、思い切り否定されて心地よかった。そして勉強になった。
いや、ほんとに面白かった。著者の別の著作や類書をどんどん読んでいこうと思う。