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37 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
音楽批評家のシューマン,
By カナブンとスズメ (空想の世界) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 音楽と音楽家 (岩波文庫 青 502-1) (文庫)
2006年、ローベルト・シューマン没後150年を機に
岩波書店が重版再開した文庫です。 プラトンの『対話篇』を想起させる フロレスタンとオイゼビウスの対話や ショパン、メンデルスゾーン、ベルリオーズらの作品の批評 そしてブラームスへの期待を綴った文が収録されています。 またシューベルトとベートーヴェンに対する 惜しみない賛辞にも触れることができます。 読者の中には多少古風であると感じるかもしれませんが、 吉田氏の翻訳にはシューマン自身に語らせようとするような配慮が あると思いました。
32 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
気前のいい大天才!,
By
レビュー対象商品: 音楽と音楽家 (岩波文庫 青 502-1) (文庫)
シューマン(もちろんクララも)が大好きで大好きで大好きなんですが、
この本を読んだとき、ああこの人を好きで良かったと心底思いました。 自分も天才作曲家でありながら、 同時代に生きる天才たちが何ゆえ天才なのか、何ゆえ素晴らしいのか。 天才でも秀才でもまあそこまでいかない方でも全くそうでない方でも瞬時に理解できるよう(ご本人曰く)書いてあります。批評はかくあるべきですね。 (カタカナ語をのべつまくなし並べ立てる現代の知識人は参考にしてください!!) ついでに次世代を担うであろうブラームスまで紹介してくれるんですから、 若い芽は早いうちに叩いておけ!なんてケチな事は一切いたしません!!! ショパンの演奏会に聴衆として同席していた時に、ショパンがシューマンが来ている事に気づいて急遽曲目をシューマンの曲(確か謝肉祭!)に変更したエピソード(しかもメンデルスゾーンも同席!!) なんて想像するだけでワクワクする話なんかも出てきます。 気前のいい大天才は美人で才能豊かなお嫁さんと共に素晴らしい曲を後世の我々に残してくれただけでなく、こういう面白い話もたくさん残してくれていて、いやはや感激至極です!!
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
音楽愛好家必読本,
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レビュー対象商品: 音楽と音楽家 (岩波文庫 青 502-1) (文庫)
これ程の音楽批評、エッセイは滅多にないと思います。
シューマンという天才音楽家が、その才能の一端を音楽愛好家のために公開してくれたように感じられました。 正直言って、読み始めは此方がついていけていないのでしょうか、上手く伝わってきません。 少し戸惑う時間を通り過ぎると、一気に波のような感動が押し寄せてきました。 最終章の「音楽の座右銘」に辿りついた時は感極まるような思いでした。 天才を理解するのは、恐らく天才だけであろう、と最後の一説で述べています。 そのことはこの本を読むと、ああそうかもしれない、といった思いに駆られます。 当時音楽は、楽譜によって世に伝えられています。レコードが発明される前の時代、楽譜を見て音楽を聴く時代でもあります。 楽譜を見て、その音符の羅列に曲の意味を読み取り、自らの着想を音符に込めてゆくことが自由自在にできる人たち。 その一人であるシューマンが、ベートーヴェン、モーツァルト、バッハ、シューベルト、ショパン、メンデルスゾーン、リスト、ヴェルディといった巨人達の音楽を言葉に置き換え、それをを読むことができるというのは何と幸運なことかと思います。 シューマンの晩年を知れば、芸術に殉じた人という印象を抱いています。 この本は、音楽を論じた者ですが芸術論にもなっています。 同時代人であった、リスト、ショパンの演奏振りなど舞台の様子も書きとめられています。 そして、シューマンが次なる時代の天才と認めた、ブラームスの紹介で締めくくられています。 芸術、音楽を学ぶ方やお好きな方には是非お勧めしたい本です。
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