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音楽と言語 (講談社学術文庫 (1108))
 
 

音楽と言語 (講談社学術文庫 (1108)) [文庫]

G・トラシュブロス・ゲオルギアーデス , 木村 敏
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,050 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

本書では西洋音楽史の形式をとりながら、単なる年代記的な現象記述とは趣を異にした音楽の内面史が語られる。ミサ音楽の歩みを音楽と言語とのたえざる対決の歴史として、音楽の言語化、言語の音楽化という弁証法的過程の歴史として捉えるのである。若き精神医学者としてミュンヘン大学に留学した訳者が、ゲオルギアーデスの講義を聴講して感銘を受け、敬愛をこめて訳出した西洋音楽史の歴史的名著。

著者紹介

【トラシュブロス・G・ゲオルギアーデス】
1907〜1977。ギリシャ出身のドイツ音楽学者。アテネ音楽院、ハイデルベルグ大学、ミュンヘン大学教授を歴任。ギリシャ古代音楽研究から西洋音楽史全般について著作多数。
【木村敏】
1931年生まれ。京都大学卒業。名古屋市立大学教授、京都大学教授を経て、現在、河合文化教育研究所主任研究員。著書に『異常の構造』『時間と自己』『あいだ』『偶然性の精神病理』、訳書にヴァイツゼッカー『病因論研究』など。


登録情報

  • 文庫: 304ページ
  • 出版社: 講談社 (1993/12/27)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061591088
  • ISBN-13: 978-4061591080
  • 発売日: 1993/12/27
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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61 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
かつて,音楽の友社から出版された名著の改訂復刻版ですが,一貫して言葉と音楽の関連から,西洋音楽の発展を解き明かす名著です.たとえば,単旋律聖歌からオルガヌムが生まれる過程や,オルガヌムの音組織の考え方を言葉との関連から解き明かしており,大変啓示に富んだ書物です.音楽史の参考書では解かれていない,なぜ音楽の様式がそのように変化していったかが,言葉との関連から解かれており,大変参考になります.音楽史の参考書と併せて読むことで,豊かな理解が得られることでしょう.
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By じゃが〜 トップ500レビュアー
形式:文庫
中世からの音楽の変遷を言語を軸に考察したドイツ人らしい一冊。

中世、ルネサンスの声楽曲は歌詞がラテン語であったために、ラテン語のアクセントに即した音楽構成であった。しかし、それでは物足りなくなり、プロテスタントがドイツ語に訳して歌うのだが、ドイツ語には合わない。やがてドイツ語のアクセントを活かした声楽曲が生まれ、それが器楽曲に派生しドイツバロックが生まれ、音楽がアウフヘーベンしたとヘーゲル的に音楽史を解釈する異色の音楽史。

しかし、興味深い。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
音楽と言語 2011/9/10
形式:文庫
西洋において音楽と言語がどのように対峙してきたかを考察するという、壮大な構想をもつ著作です。

「ミサの作曲に示される西洋音楽のあゆみ」という副題がつけられています。叙述材料の中心になっているのは、音楽としてはミサ音楽、言語としてはラテン語・ドイツ語です。ただし、単なるキリスト教音楽作品史というわけではなく、あくまでも音楽と言語の関係を明らかにするための手段材料としてミサ音楽をとりあげています。テキストの変化が少なく、しかも多くの作例があるミサ音楽は、本書の目的を達成するための材料として好都合であると思われます。

この本には、ところどころ読みづらい部分もあります。翻訳に問題があるというのではなく、西洋人にとっては言うまでもないことがもともと述べられていないからです。たとえば、ラテン語では“話すということとその意味とが完全には一致しない”(p.106)が、ドイツ語では“語られた言葉とその意味とは余すところなく一致する”(p.108)と言われても、ドイツ語が母語の人にとってはそれは自明のことでしょうけれども、そうでない人にとっては理解するのが難しいと思います(お前はドイツ人でも西洋人でもないだろう、と言われそう…)。

音楽の歴史だけにとどまらず、最後には精神史的な議論が展開されます。ただの年表や作品リストだけでは《歴史》ではない…と改めて感じざるを得ない快著です。

かつて、音楽之友社から出ていたときは横書きだったのですが、この講談社学術文庫版は縦書きです。そのため、譜例や原文が少し見づらいです。扱っている事柄の性質上、横書きのほうが見やすいと思うのですが…。
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