なんとなく音楽聴取と付き合い続けることはできても、
音楽について考え続けることは、とても体力がいる。
「」というジャンルの箱にとりあえず分けてしまうのは楽だけれど、
それを許さない音楽というものをこそ、浴び続けたい。
じゃがたらからボブ・ディランまで(輪島大士もピーターも)
そんな音楽としぶとく格闘し続ける批評家・湯浅学さんによる最新評論集。
もう価値が定まったと「されている」音楽に対しても、自分にとって誠実な未知の価値を探り、推す筆者の文章を通して、そこらのディスクガイドよりもよっぽど多くの音楽と出会うことができること請け合い。
声に出せば講談のようなリズムもある文体もクセになる。
音楽との倦怠期を抜け出したい人は必読。