数多のオーディオ評論家が,装置の軽薄短小化とそれに伴う業界の衰退を嘆く昨今ではあるが,筆者はむしろ廉価な装置であっても本物かどうかを見極める目(耳)の重要性を説いていると思われる。
金に飽かせてハイエンドオーディオを追求する道もあるが,果たして理想の音は出るのか。筆者は給料2か月分あれば,ハイエンドオーディオの世界とほぼ同等の音を楽しめると言う。 かく言う自分も,以前から,50万円程度で吟味した装置であればハイエンドと比べても遜色ないと確信してきた。
音楽そのものへの愛着こそが重要なのであって,その思いさえあれば自ずといい装置を見極める感性は身に付く。そしてそのようなオーディオとの付き合い方こそ「粋」である。
マニアにならなくてもいい。でも少しでもいい音で音楽を聴きたいという人は一読を。