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音のことのは
 
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音のことのは [単行本]

ネイチャープロ編集室
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ていちんとんりゃん、どっぱさっぱ、ざざんざ、天響き、衣ずれ、ひそみ音、夕とどろき……。音にまつわる美しい言葉と今にも動き出しそうな写真のコラボレーション。心の耳に届く癒しの一冊。

内容(「MARC」データベースより)

朝惑い、うそうそ時、思い草、山の雫、埋れ水…。自然や花、みどり、水の「ことのは」を知っていますか? ながい静と一瞬の音。聴きすます心の耳はすこやかですか? 音にまつわる美しい日本語を美しい写真を添えて解説。

登録情報

  • 単行本: 159ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2003/11)
  • ISBN-10: 4344004183
  • ISBN-13: 978-4344004184
  • 発売日: 2003/11
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:単行本
 音にまつわる日本語の表現を集め、そうした音を想起させる写真を幾葉も重ねて編み上げた一冊です。

 第一章は「黙(もだ)の章」とあります。つまり音のない様子を表現した<ことのは>を掲載しているというのです。
 しんしん、しじま、幽黙、寂々…。空気が振動しない沈黙の様を、空気を振動させる音声で表現する。一見矛盾したこの取り組みを本書の最初に掲げるというのはなかなか心憎い演出ではないでしょうか。おそらく本書を手にする読者が第一ページを開くにあたって期待するものはこうした沈黙の音ではないはずです。期待を大きく、そして衝撃をもった形で裏切る構成に、本書を編集した人々の手だれぶりが感じられます。

 本書で私が気に入った言葉は、「喋々喃々」(男女がいつまでも楽しげに語り合っている様子)。驚いたことにワードでこの表現は「喋喋喃喃」と変換されました。

 本書によれば、国木田独歩の「武蔵野」に「時雨しめやかに林を過ぎて」というくだりがあるとのことです。しめやか、という言葉はいまや葬儀の枕詞としてしか人々の口の端にのぼらなくなったかのように思われますが、実際にはそのようなことはないのです。しかしこのしめやかという言葉を見ると、現代日本語において一つの言葉の幅が狭くなってきていることを感じるばかりです。

 日本生まれで日本育ちの私。にもかかわらず本書が差し出してくれる日本語の多くは、私の中にないものでした。日本語の豊かさを改めて感じ、そしてその豊かさを自分の中に見出すことのできないことの、悲しさやもったいなさ、そういったものがないまぜになった、ひどく居心地の悪い思いを強く抱かざるを得ない一冊でした。

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