古典思想の中で、もっとも合理的で感心したのが、韓非の思想である。
儒教の流れを組む荀子の弟子でもある。この韓非の思想が
今から2,000年以上も前ののもだと考えると、そのリアリズムなどに驚きを禁じえないのは確かだ。
本書はかなり古い書籍であるにも関わらず、韓非は荀子の弟子ではなく、
李斯とも同門ではないという見解を示している。私は史記などを通して、
荀子・李斯との関係を、始皇帝に与して、最後には投獄されてしまったことなどを、
韓非の人生として理解していた。
ウィキペディアにも韓非は荀子に学んだと書かれているが、史実はいずれであろうか・・・。
とにかく「研究」の結果、それがどうやら間違っているということを、
イチイチ実証してくれるので、新しい知識を手に入れることができたという喜びで、
心が満たされました。
しかし、著者の貝塚 茂樹という人はノーベル賞を受賞した湯川秀樹の兄でもあり、
その他にも学者をたくさん輩出した家系であることに驚きました。
※韓非子は中国の戦国時代に活躍した思想家。法家思想を大成させた人物。