臣下操縦の「七術」(内儲説 上 p.359〜)
一、臣下のことばを事実と照合すること<参観>
二、法を犯した者は必ず罰して、威光を示すこと<必罰>
三、功労者には必ず賞をあたえ、全能力を発揮させること<賞誉>
四、一人ひとりのことばに注意し、発言に責任を持たせること<一聴>
五、詭計を使うこと<詭使>
六、知らないふりをして相手を試すこと<狭智>
七、嘘やトリックを使って相手を試すこと<倒言>
この「七術」、社会経験のある人ならば必ず体験したことがあると思う。韓非(B.C.233没)は現代に通じる人間支配理論を書き残した。それが二千数百年前の事績であることを知ったとき、私は驚きかつ感銘を受けたことを覚えている。このたび『中国の思想/韓非子』徳間文庫版が出版され、『韓非子』が親しみ易くなったことはうれしい限り。入門解説書に適していると思う。(原著全訳は他書で補完する必要あり。)