本書は、タイトルから考えて韓国人の対日感情をテーマにしているようです。
ようです、というのは、本書は全くその説明に失敗しているため、あくまでタイトルだけから判断しています。
まず本書を読んでいて驚くのは、内容の20−30%ぐらいが他の本の引用になっていることです。
それも、主だったものは二冊、『悲しい日本人(日本はない)』と『金教授の日本談義』
の二冊です。いずれも10年以上前の著作であり、この2冊の販促本のような様相を呈しています。
しかも内容もスカスカかつ誤謬だらけです。例えば、著者は反韓派の代表として、
『親日派のための弁明』をものした金完ソプ氏の名を挙げ、韓国で教育を受けた日本と実際に見聞した日本とのギャップにより
彼のような「反韓派」が生まれたと書きますが、彼は同書執筆時日本滞在経験はありません。あまりに浅い分析です。
著者はこのような反韓派について、「政治的な意図で韓国のことを歪曲し、非難している」といいますが、
政治的な意図で日本を歪曲し、非難する韓民族至上主義者達の群れのおぞましさに慣れている一般的日本人には
あまりに空虚な批判に見えます。
本書を読むぐらいなら、本書でも参考文献として挙げられている鄭大均『日本(イルボン)のイメージ』のほうが、
内容も充実しており、著者の分析も鋭く、より多くの知見にあふれています。
本書を手に取るより、こちらのほうがいいでしょう。