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しかし、「李承晩ライン」「にあんちゃん」「朴正熙軍事独裁政権」「金大中事件」「キーセン観光」「大韓航空機事件」といった、かつての韓国/朝鮮に関するキーワードが踊った時代は、いまや遠い彼方に霞んでいる。ペヨンジュンに歓声を上げている世代なら、それらの少なくともいくつかは、同時代的に体験したはずであるのに。
昨今のいわゆる「韓流」は突然変異的に生まれたように見えなくもないが、実は、戦後日本人の韓国に対するイメージの、錯綜した変遷史の上に立つものだ。言説分析を軸として戦後日本人の韓国イメージの変遷を描き出そうとする本書は、「韓国のリアリティとは別に日本人が抱く韓国イメージ」の見つめなおしを迫る。それは本当にリアルなのか。ダイナミックな韓国の変化と、激しく揺れ動く日本人の韓国イメージとは、果たしてどれほど連動しているのか。
韓国について何がしかのことを語ろうとするなら、その前に読んでおいたほうがいい一冊だろう。非生産的なイメージの再生産に加担したくないのであれば、だが。
途中、冗長な資料の書き写しの部分もあって退屈なパートもあるが
全体としては、なるほどと思わせられる書籍だ。
日韓関係に興味がある方は一読を薦める。
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