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しかしその彼女が、番組の「卒業試験」でインタビューした韓国人サッカー選手と結婚し、韓国という個性的な世界でずっと生きていくことになったという話を聞いて、ちょっぴり見直しました。私の印象は単なる誤解だったのかもしれません。
本書はそんな彼女が韓国での生活を綴ったライトエッセイ。
正直なところ、29歳の彼女の文章力は中学生並みです。語彙力もかなり幼く感じられますし、「余談」を「予断」と書いたり(117頁)、「縦横無尽」を「縦横無断」と書いたり(190頁)と、もう少しなんとかならないものかと思わせるレベルではあります。
それでも最後まで読んでしまったのは、彼女がとにかく韓国人の夫をひたすら愛し、韓国の家族や友人を思いっきり慈しみ、そしてそんな彼女を多くの人が懸命に応援してくれている、その姿が心を打つからです。著者は、日本人に比べてはるかにアグレッシブな韓国人の価値観に驚きながらも、多くの友情と愛情に囲まれたおかげで「孤軍奮闘」することはありません。韓国と謙虚に健気に相対している彼女の姿はなかなか読ませます。
「私は韓国を知って、オッパに出会って、もっともっと自分が好きになりました」(207頁)。こんな風に素直に綴ることの出来る人生を送る著者は幸せです。
粋な素材を、技術は拙いけれども真摯に綴った結果、好感のもてるエッセイが出来上がった。そんな読後感を持ちました。
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