下巻は、俄然歴史が大きく動くので、庄助とアビアの出番は少なくなっていきます。
ホンタイジは国号を後金から清とし皇帝となりますが、直後急死します。その後、明は李自成により滅亡し・・・。
幼帝フーリンを補佐するホンタイジの弟ドルゴンが、カッコイイですね!
ドルゴンが、山海関を守る呉三桂を手玉に取るやりとりは迫真に満ちています。
北京入城まで清軍と行動を共にする庄助。
後は、歴史の示すとおり、長城を超えたドルゴンは李自成を倒し、北京へ入城、その後260年に渡る清朝が始まります・・・。
巻末の「女真人来り去る−あとがきにかえて」が、また素晴らしいエッセイです。
とんでもない書き方をされる事が、未だに多い清朝です・・・。
この小説は、その勃興期の群像を瑞々しく英知持つ人々として描いた司馬遼太郎の代表作のひとつだと思います。