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韃靼疾風録〈下〉 (中公文庫)
 
 

韃靼疾風録〈下〉 (中公文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「野蛮の勃興こそ歴史の跳躍台である」。文明が衰退した明とそれに挑戦する女真との間に激しい攻防戦が始まった。世界史を切り開く動乱に翻弄される韃靼公主アビアと平戸武士桂庄助を中心として様々な人間が織りなす壮大な歴史ロマン。第15回大仏次郎賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 556ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1991/01)
  • ISBN-10: 4122017726
  • ISBN-13: 978-4122017726
  • 発売日: 1991/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫|Amazonが確認した購入
下巻は、俄然歴史が大きく動くので、庄助とアビアの出番は少なくなっていきます。

ホンタイジは国号を後金から清とし皇帝となりますが、直後急死します。その後、明は李自成により滅亡し・・・。

幼帝フーリンを補佐するホンタイジの弟ドルゴンが、カッコイイですね!
ドルゴンが、山海関を守る呉三桂を手玉に取るやりとりは迫真に満ちています。
北京入城まで清軍と行動を共にする庄助。

後は、歴史の示すとおり、長城を超えたドルゴンは李自成を倒し、北京へ入城、その後260年に渡る清朝が始まります・・・。

巻末の「女真人来り去る−あとがきにかえて」が、また素晴らしいエッセイです。

とんでもない書き方をされる事が、未だに多い清朝です・・・。
この小説は、その勃興期の群像を瑞々しく英知持つ人々として描いた司馬遼太郎の代表作のひとつだと思います。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ヌルハチは既に没し、女真族の結束を危ぶむ平戸の武士に帰る故郷は無い。
如何にして北方の少数民族が長城を越え、明に変わる帝国を作り上げたのか? 長城の存在感、女真、漢人と日本人の習慣の違いが興味深く描かれています。

 貿易が盛んとは言え、京都や江戸も知らない平戸の島育ちなのに、主人公が博学で思考も柔軟過ぎる嫌いはありますが、17世紀初頭の中国史に興味をもつきっかけに最適な、教科書的歴史物語ではないでしょうか。
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形式:文庫
 最初は主人公である桂庄助の成長記録もしくはサクセス・ストーリーだと思っていたが、彼は単なる取材記者としての役割が大きいのだなと気づきました。そして彼は、司馬さん自身の分身なのだなということが僕にもわかりました。

 本来なら中国人の作家が描くべき物語なのかもしれない。しかし、中国の現政治体制のもとでは偏った思想でのストーリー展開になってしまうのかもしれません。その点、一人の日本人を絡ませることによって割りに自由で公平な視点をもった物語になっていると思います。

 史書や資料は清の歴代の皇帝たちが改竄を繰り返していたなど歴史の真相がわかり難い中、司馬さんの取材能力、想像力、洞察力がフルに発揮された力作となっています。

 僕自身も、中国のその時代の新しい知識を吸収できて非常に嬉しい気持ちになりました。読み終えてみると、司馬作品の中でも相当上のほうにランクしたい本となりました。
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