日本にとって馴染みがないようで、石油などでは最もお世話になっている中東諸国の事情が非常に良く分かる一冊だと思います。筆者の豊富な経験と人脈から導いた自説を、説得力ある文章で、誰にでも分かりやすく説明していますので、老若男女に拘わらず、誰でも気軽に読めます。というより、日本がもっと理解すべきである中東情勢及びそこの人々の思考方法などを理解するためにも、是非、できるだけ多くの人々に読んでもらいたい本です。
「ジャスミン革命」については、陰謀史観的な立場をとっていますが、誰が陰謀を行ったのかは、実証が不可能か、かなり困難な事柄ですので、読者の判断に委ねるほかありませんが、筆者の解説は明快です。
最後に筆者が引用したコーランの一説を引用します。
「言ってやるがよい、『真理は主の下し給うところ、信じたいものは信じ、信じたくない者は信じないがよかろう』と・・・」