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革命とナショナリズム――1925-1945〈シリーズ 中国近現代史 3〉 (岩波新書)
 
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革命とナショナリズム――1925-1945〈シリーズ 中国近現代史 3〉 (岩波新書) [新書]

石川 禎浩
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

協力と対立を繰り返しながら、日本の侵略に立ち向かい、中国を大きく変えていった国民党と共産党。このふたつの政党を主人公として、ソ連との関係や運動の実際などにも目を配りながら、革命とナショナリズムに彩られたイデオロギーの時代を描き出す。孫文の死から抗日戦争の終結までの激動の20年。

内容(「BOOK」データベースより)

協力と対立を繰り返しつつ、日本の侵略に立ち向かい、中国を大きく変えていった国民党と共産党。このふたつの政党を主人公として、人びとの意識や運動の実際、ソ連との関係などにも目を配りながら、革命と国家建設、日本との戦争の時代を描き出す。孫文の死から抗日戦争終結までの激動の二〇年。

登録情報

  • 新書: 272ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/10/21)
  • ISBN-10: 4004312515
  • ISBN-13: 978-4004312512
  • 発売日: 2010/10/21
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By navi
蒋介石の北伐、国共合作等、中華民国については、言葉として
は知っていても実態はよくわかならい事が多かった。
本書は、著者があとがきで述べているように、新資料を用いて
イデオロギーの時代の歴史を叙述したものである。

ソ連が継続的に国民党を支援していたことなど、本書を読んで
新たに知ったことは多かった。日中戦争に関する書籍は多いが
本書では、「蒋介石日記」なども引用して、国民党の動きを
説明している。

政治と革命に正面から挑んだ著者の挑戦は、成功している。
重苦しい時代背景から、読みやすい本ではないが一読を薦めたい。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
 中国の近現代史って知らないことばかり。例えば西安事件。あまりにも有名な事件で、これで国共合作が一気に実現されたかというと、全く違う。蒋介石が西安入りしたのは1936年12月4日。挙国抗日体制の確立に前向きの宋子文(宋美齢らの兄弟)も西安〜南京を往復しながら、説得を続け23〜25日にかけて、周恩来が中共の紅軍が蒋の指揮下に入ることなどを認めるとともに、蒋介石も容共抗日を約束する、ということになります。

 かくして25日、蒋介石、宋美齢、宋子文、張学良らは飛行機に乗り、26日には南京に戻りますが、中共側が一致抗日など蒋介石との合意事項を発表したため、蒋介石は張学良を逮捕。張学良はこの後、半世紀の間、幽閉生活を送ります。そして、本来は抗日戦争のために養っていた張学良の東北軍は37年2月には解体。中共も甘粛省に遠征していた2万人の軍を失うなど、合意内容はうやむやになってしまいます。そして《蒋介石の約束が明確な形をとってあらわれるのは、抗日戦争開始》を待たなければならないんですねぇ。

 とにかく、著者の結論は明確です。《現在の中国では、一九三七年から四五年の八年にわたる戦争で、中国軍民の死傷者は三五〇〇万人以上、財産の損失は六〇〇億ドル以上と推計されている。他方で、日本軍の死者は約四七万人と見積もられている。中国人を屈服させる、簡単に言えばただそれだけのために行われた戦争と無数の蛮行・殺戮によって、日本はそれまでの日中関係史を根本からぶち壊すような巨大な不幸をつくりにつくったといわざるを得まい》(p.228)。もちろん日本の侵略は中国のナショナリズムの覚醒をうながし、やがては革命へとつながるのですが、《奪ったものの大きさや戦争自体の惨禍の甚大さには及ぶべくもない》のです。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
シリーズ1、2巻と比べて、国民党と共産党というライヴァル2大政党の離合を軸とし、最大の外敵・日本との外交・戦争を中国の視点から描くから、本巻の内容はわかりやすい。

それでも、日中戦争を含めてこの時代をあまりに知らなかったことに愕然とする。

例えば、盧溝橋に日本軍がいたのは、義和団戦争の後始末に遡ること、出先機関が事件を起こし、拡大させ、軍中央が追従し、世論が後押しする日本の侵略パターンは28年の斉南事変に遡り、その斉南事変がイギリスに代わって日本を中国の主要敵としたこと、蒋介石は日本に親近感を抱いていたこと、そして国民革命軍の北伐の熱狂と抗日が「バラバラの砂(規律のない烏合の衆)」であった中国民衆を、国民国家を担う「国民」に変貌させたことである。

その日中戦争でも、国民党の苛酷な支配に反乱して日本軍に味方する事件があったほど、国民党の腐敗はすさまじく、日本は英米には敗れたが、中国に敗れたという認識が薄く、日本軍が戦後すぐに国共内戦で国民党に味方したこと等が、日本の戦争責任を曖昧にしたとの指摘は「歴史認識」に役立つ。

ソ連の影も見逃せない。数年前に解決した中ロ領土問題の淵源が20年代の奉ソ戦争にあったとは。
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