あまりにもつまらなくて残り1/3を読むのをやめてしまった。
まず最初に感じたことは、簡略化しようとして全くの誤りを書いていること。p.45から紹介されている公開暗号鍵の説明はひどい。2つの素数の積は公開鍵の1つであるから、この点のみ正しい。
次に、説明の不足、論理性の不足。例えば、挿絵に唐突に登場した人物について一切語られず、それが誰かもわからないままその断章が終わっているので、数学の面白さを知らないだろう想定読者にはなんだかさっぱりわからない。また、とくに後半は著者独自の結論ありきでそれに向けて無理に筆を進めた感じがあって、出来損ないの小論文(作文に毛が生えたもの)といった感がある。
数学者の生涯や発見を語りながら、その詳細には触れず、著者の感慨が垂れ流されていることも、個人的には読んでいて不快だった。昔読んだ、小学生向けに書かれた本のコラムと同じにおいがする。
この本の題は正しくない。
『著者にとっては面白くて眠れなくなった数学の小話、その紹介』くらいが適当か。
少なくとも、数学を面白いと感じるような本ではないし、著者を嫌う理由には十分なった。