神道は、いつ、誰がどのように作った信仰なのか、知りたくて読みました。
本書を読むと、縄文の昔から引き継がれてきた信仰が神道の中核にあると感じます。
約16,500年前に作られた世界最古級の土器、その時から続く古代文化(縄文)に育まれた自然観、生命観は、直感的境地としては恐らく人類最古の部類でしょう。これが、現代の神道に息づいているのは、奇跡です。
素朴な信仰を出発点とし、各地の豪族や皇室の御先祖などの統治者が司祭を続ける中で、次第に形式が整えられていったものと推察できました。
神道には、弥生時代からの稲作との深い係わりを感じますが、縄文時代には既に原始的神道と農耕の基礎文化があり、稲作技術を吸収する下地だったのではとも想像できます。
統治の意味の「シロシメス」と「ウシハク」の違いなど、古代の分権構造の話題も、興味深く読ませて頂きました。
多岐に渡った為、繁雑になった観はありますが、入門書としては、致し方ないと思います。