女性古典エッセイストによる『源氏物語』の参考書。7章構成で第一章が作者の紫式部について、第二章が『源氏物語』の執筆に関して、第三章以降が光源氏の十代、二十代、壮年期、晩年、亡き後の子供達のことで、通読すると物語全体が分かるかというとそうでもない。『源氏物語』のストーリーを大まかに把握してから読むと面白いと思う。各章ごとに幾つかのテーマ(謎・疑問)を取り上げて一つのテーマについて見開き2ページで当時の時代背景を含めて解説している。イラストも比較的豊富で解り易い。「学校で教えない教科書」とか「面白いほどよくわかる」というタイトルはあまり気にしない方が良いと思うが、副題の「平安王朝のロマンと時代背景の謎を探る」はその通りだと思う。大学受験の助けになるかは疑問。