前著「親鸞」と表裏一体をなす姉妹編。宗祖・親鸞聖人の教え、真宗各派の歴史と仏事作法が手に取るようによく分かる本。著者の明解簡潔な案内によって、他力本願の真髄に惹き込まれる。
虚飾の横行する現代にこそ知っておきたい浄土真宗を説く。仏は光であり、光は智慧だと親鸞はみなし、実体化を避けた。ただ、礼拝対象として名号、絵像、木像の順に認め、三種の本尊が伝わっている。精神を統一して、「念仏三昧」に入り、報恩感謝の念仏を大切にした。
浄土真宗の聖典「浄土三部経」「教行信証」「歎異抄」「御文章」を易しく説いている。
仏事作法も図解して分かり易い。各派で違いのある荘厳も一目瞭然である。
文章は簡潔に書くのが難しい。そこのところを乗り越えて明快にまとめられている真宗案内書。悟りへ一歩近づける。