「孫子の兵法」から43の名言を抜き出しているが、取り上げ方に疑問が残った。重要なものから順番に紹介したかったのかもしれないが、それが返って分かりづらくしているように感じた。全体像は付録に収録されている全文で読めるが、意訳がこなれておらず分かりにくかった。とはいえ、重要なことは伝わってくるので、読む場合は、まず付録から読んで、なんとなく全体像をつかんでおき、それから最初の本文を読むといいだろう。そうすれば、歴史上おこった戦争で、当時の指導者は「孫子の兵法」をうまく使ったのか、それとも使わずに敗戦したのか、よく分かるのかもしれない。
また、本の内容とは直接関係ないが、誤字・脱字、本文で参照されない図などもそれなりにあって、読みづらいところが多々あった。きちんと校正をしたのだろうか。そういった不具合もあって、全体的に読みづらいという印象を持った。
なんだかんだ言っても「孫子の兵法」自体は面白い書物であるので、類書を読んでみようと思う。