著者は本当に正史『三国志』を読んだことがあるのでしょうか?本当に大学教授なのでしょうか?疑問を抱かざるを得ない内容でした。案の定、参考文献には原書(百衲本など)がなく、日本語訳版の『三国志』のみがあげられている始末でした。
例えば、「武装化した民衆が一斉蜂起した"黄巾の乱"」という項目タイトルからして既に間違っています。「太平道」は妖賊です。また、「天下三分の計」を最初に唱えたのは諸葛亮ではありませんし、「天下二分の計」を最初に唱えたのも周瑜ではありません。正史を読んでいれば、間違える筈ないのですが、不思議なことです。但し、「あとがきにかえて」に書いてある『資治通鑑』に誤りが多いという指摘は間違っていないです。