扇情的なタイトルと軽快な装丁からは想像できないが、まともな本であり、とても興味深い。
本書を読むと日本がいかに「子供の国」であるかと言うことを理解できるだろう。世界の動いている仕組みや、業界の枠組みなど、既得権と牽制のガードの中で日本はどうしていくのだろうか、という疑問が湧かずに入られない。それは日本に限らず、世界を動かしているルールからはずれている国、すべての問題なのだ。何せルールは作った人間に有利になる物だからだ。
個々のテーマについては新聞や雑誌、TVで部分的に報道されていたりするが、普段は直接の関係がないため、あまり注意を払わなかった。そもそも社会的な知識など、学校で習った歴史は明治維新からせいぜい大正デモクラシー止まりだし、地理は地図の塗り分けに過ぎず、公民だって役所の分類と選挙制度の知識程度であって、現代の世の中のルールを知るような知識は得ることがなかった。社会人としてお粗末とはいえ、開き直るわけではないが、これがごく普通レベルの認識なのではないかと思う。
本書だけですべてが分かるわけではなく、単なる入り口に過ぎないのだが、子供である自分を自覚するには適切な本である。(大判の地図帳形式の本も出ている)