登録情報
|
最初から最後まで銀行内部の話で終始している。人間性に欠けた非情なリストラを進め、資本の効率化を進める悪玉の「常務」を打倒することで結末を迎えるのであるが、そのような銀行の合理化というのは銀行の外の世界から見ると本来、歓迎すべき事柄だったのかもしれない。
確かに、この役員は大物総会屋という闇勢力と結託していたということで指弾されるべき存在だが、一方で時折描写される銀行による貸し渋り・貸し剥がしといった実情については作中、何の解決もない。
主人公は「もっとお客さんのことを考える銀行に回帰するべき」と主張はするが、一方で、融資の中身ではなく役員の意向ばかりを気にする審査部長やセクハラを平然と行う上司、目標の達成のために貸し剥がしをすすめていく営業店の支店長や課長は依然として残っているのである。
銀行の組織的・体質的な問題について主人公たちは非力だ。現に作品のラストで主人公たち行動メンバー4人のうち、2人は銀行を去っていく・・・。
悪玉と善玉がはっきりした登場人物の設定や、ややこなれていない文章が散見されるといった嫌いはあるが、銀行の内情を絡めたストーリーは最後まで読ませる。
でも「こんなものなのかな」って読み進めれば、
ストーリーは定番なので面白いです。
時代劇みたいなもんです。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|