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非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話 (ちくま学芸文庫)
 
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非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話 (ちくま学芸文庫) [文庫]

赤松 啓介
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

柳田民俗学を本質的に「士大夫」の民俗学であると断じた著者は、「非常民」こそが人間であることを宣言して、柳田の「常民」概念が掬いとりそこなった人間生活にとって最も重要な性の現実にとことん分け入って行く。外部からのフィールド調査ではけっして辿りつけない村落共同体の公事としての性風俗を、「コドモ集団」の性教育から「オナゴ連中」の構造と機能にいたるまで、詳細かつ大らかに語りきった赤松民俗学の集大成。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

赤松 啓介
1909年兵庫県生まれ。2000年逝去。専攻:民俗学、考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 425ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/08)
  • ISBN-10: 4480089993
  • ISBN-13: 978-4480089991
  • 発売日: 2006/08
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:文庫
柳田民俗学の非階級性を鋭く指弾する赤松ワールド。一般的に赤松は民俗学における「性」の問題に着目したことで評価されるわけだが、あくまでもマルクス主義的視点から民俗学にアプローチしたところに、その価値がある。といっても、どうかんがえてもボル、というよりは、アナっぽいんだけど。

「競争原理」を否定し、「共同経済」をつくりあげていくことが、オルタナティブ。非近代資本主義的な贈与や「交換」関係を、民俗のなかに見出していくことがこの人のライフワークだったのだ。この本はその成果が凝縮されている、民俗学のみならず社会科学を志す人なら、必読すべき本だろう。フィールドワークとは何かとか、示唆に満ちている。

そのなかでも僕が興味深かったのが「子供組」のところ。赤松はこう書く。「戦前でも村の子供が溺死することは珍しくない、それでも親が損害賠償を訴えることなんてない。今では大人が徹底的に管理しないと安心できない。昔の村には子供を管理する機構はなく、子供は子供で遊んでいたから、責任追及はありえない。そこで河童が沈めたとかいう話が登場する。」財政的に教育管理ができないことが、子供のことは子供にまかせておけばよいという発想が生まれてくると赤松は指摘する。現在の監視社会を財と技術という側面から捉えるうえで、示唆である。
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