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153 人中、133人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
著者の言いたい事は理解できるが、本書が異端者へのエール足り得るか‥はギモン?,
By コンタナトス (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 非属の才能 (光文社新書) (新書)
現在成功している人々が「オレも昔はワルだったよ」と語るのと同じ構図で、「オレも昔は異端者だったよ」‥と言っているのではないか、と解釈できてもしまう本である。本書は学歴社会を痛烈に批判しているが、『学歴』を信じる人達と同じ種類の情熱と偏狭さで、著者は『非属』の素晴らしさを述べている。成功した人が高学歴であることは多い。そういう人は能力・立場・学歴がマッチしているので幸福な例である。しかし世の中には、10代後半に非常なラッキーによって一流大学に入学できたのはよいけれど、その後の実力と立場が学歴にマッチできない‥という人も大勢いるのである。 同じ様に、「昔はオレも異端者でさ‥」などという成功者もそれなりの数は存在するのだろうが、「昔も今も異端者で、そしてこれからも異端者であり続けてしまう自分」を抱えて悶々としつづける人は多い。 高学歴だからといって幸福や成功を手に入れられないように、非属や異端者だからといって幸福や成功を手に入れられるわけでは全くない。 本書は、既に成功した人の過去として「異端者」を見つめているが、このサンプリングでは恐ろしいほどのバイアスがかかっており、おそらく著者の言いたいことは正しく伝えられる情報ではないと考えられる。 現在の小児期や青年期の異端者・非属者たちから無作為にサンプリングした人達を追跡調査して、その結果が著者の言いたいことであるのなら、著者の主張は正しいことになる。 著者の言いたいことは良く分かるのだが、その言いたいことを説明するために著者が用いる「例」が正しくないので、私には我田引水のハナシにも読めてしまうのである。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
偏ってるが基本的に合っている。,
By アマゾン六郎 "アマゾン六郎" (墨田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 非属の才能 (光文社新書) (新書)
かなり偏った考え方ではあります。ただ、良質の言葉がいくつもあるので買って損はないか、と。 自分の考えが固まる前(20代半ばくらいでしょうか)に読むと、 感化され過ぎてしまう可能性があると感じました。 それだけ魅力的な言葉ですが、危険性もあります。
72 人中、58人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ファンなら買いだが一般向けかどうか。,
By
レビュー対象商品: 非属の才能 (光文社新書) (新書)
(文章が読みにくかったので書き直してみました。当時評価52/63でした。)この本は不遇であると思う。それは、この本のメッセージに励まされるのが非属の才能の持ち主だけで、それが限られた人間だけで、大多数の日本人には理解できないから。。。という理由ではもちろん無いと思うし、著者の視野が偏狭で単なる妄想を撒き散らしているから、というわけでもないと思います。 この本がなんとなくピントがずれている感じがしてしまうのは、努力に対する言及が薄いことではないでしょうか。 100冊の本を読みきり時代劇漬けで引き篭もったという町田町蔵などについてはその努力に触れられていますが、町田さんの文学的センスがたった100冊ぽっちの本を読んだくらいで身につくわけも無く、町田町蔵を作り上げた努力は文章で書かれたものからは程遠いと思われます(町田さんの著書は3冊ほど読みましたがどれも面白かったです)。この本はひきこもりを非属の才能の持ち主として賛美することはあっても、ひきこもりをやめた後にまっている、長い試練の道に関しては全く触れていないのです。成功者もたくさん登場されますが、良い面しか書かれていないのも不安になる要素かもしれません。 山田氏のこれまでの作品を振り返ると、氏にとって"一生"努力するべきということは自明であると考えられます。もちろん当然に違いありません。しかし、例えばどこにも属せず引き篭もってしまった非属の才能の持ち主の中で、不断の努力をしつづける才能のある人がどの程度いるか?という点に関しては、タブーとなっているのか、触れられてさえいないのです。それで、冷めた目からは、きれいごとに見えてしまうのではないでしょうか。 アルマジロの木から読んでいてBバージン、アガペイズ、NG、ゼブラーマンに至るまで、(インディゴや水の鳥などを除く明るい話は)みんなある意味努力の天才が主人公でした。ドルフィン・ブレインやココナッツピリオドは他人と明らかに違う能力を持った人間が主人公ですが、どちらも短命に終わってしまいました。私も、山田礼司の描く努力が好きで読み続けてきた一人なのです。 この「(死に物狂いの)努力を当然のものとして扱う傾向」は、「絶薬」にも顕著でした。しかし逆に、これは残念ながら絶薬があまり「説得力」をもって受け入れられない背景でもあるような気がします。絶薬が2になってからも顕著です。もちろん、甘えを許すことが説得力に繋がるべきではないのですが……。 そのような歴史を踏まえて読めば、著者の胸のうちを知ることが出来て味わい深く、☆5つの価値はあると思うのですが、反面そうした理解を強いる本というのはどうかと思いますので、せいぜい☆3つがいいところなのかもしれません。 そもそも大多数の人は山田礼司を読んでないでしょうし……。
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