密室となった生徒会室でコンダラ(グラウンド整備に使うローラー)によって圧死した生徒会長。
一夜にして建物とメイドが消失してしまったメイド喫茶。
本作のキーワードに、〈崩壊者−ディザスタ〉、〈推理者-デティクタ〉、〈観測者-ディレクタ〉という
ものがあります。上記の事件はいずれも〈崩壊者〉によって引き起こされたもので、
彼らは現実には絶対に犯行不可能な状況を作り出し、条理と世界の崩壊を目論んでいます。
これを阻止できるのは、恣意的ミストというパイプによって不可能状況を犯行可能な現実にへと改竄して
世界を守ることができる、〈推理者〉の斜岩・バスカヴィル・綾−名探偵あ〜や、であり
その両者による改竄の影響を受けないのが、〈観測者〉の孫和人になります。
また、本作のルールには、
・崩壊者の力によって確定されてしまった事象は上書きすることができない。
・「Q.E.D」を宣言するまで改竄によるリセットは何度でも可能である。
というものがあり、あ〜やと和人によって、理論的不可能な状況を可能状況にへと改竄するために
悪戦苦闘するギャグマンガが本作になります。
推理という言葉が全面に踊る本作ですが、中身は今のところはギャグマンガとなります。
現実は好きなだけ改竄可能であり、上記事件の解消方法として、
・この世界のコンダラは皆自我を持ち、人類に殺意を抱いている。
・建物ごと遠い未来にタイムスリップした。
等が挙がり、それが実際に実行されるなど、もはや何でもありとなっています。
「Q.E.D」を宣言するまで何度も改竄は可能なので、崩壊者によって確定された事象に対して、
できるだけ被害が少ない推理を出そうとするも、ろくでもない推理を連発する二人の姿がなかなか面白いです。
推理によって繰り広げれる世界の描写も勢いがあって面白く、絵も丁寧で好感を持てます。
最後に、真っ当な推理漫画ではありませんので、そこだけは注意をされた方がよろしいかと思います。