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静かなる天使の叫び (下) (静かなる天使の叫び) (集英社文庫)
 
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静かなる天使の叫び (下) (静かなる天使の叫び) (集英社文庫) [文庫]

R・J・エロリー , 佐々田 雅子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

英国ベストセラー作家の話題作。
失意のままニューヨークに移った少年は作家志望の仲間に巡り合う。だが、そこにもまた絶望的運命が待っていた! そして故郷での少女連続殺人事件が今も続いていると知り…。圧倒的クライマックス。

内容(「BOOK」データベースより)

思慮深かった母が壊れていく一方で、ジョゼフは恩師のアレックスと親密な関係を築き上げていたが突然の不幸が彼を襲う―失意のままニューヨークに移ったジョゼフは作家志望の仲間にめぐり会う。しかし、そこでもまた、さらなる絶望的運命が待っていた!そして自分を苦しめてきた故郷での少女連続殺人事件が、今も続いていると知ったジョゼフは…。英国ベストセラーの圧倒的クライマックス。

登録情報

  • 文庫: 368ページ
  • 出版社: 集英社 (2009/6/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087605817
  • ISBN-13: 978-4087605815
  • 発売日: 2009/6/26
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 473,245位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
不幸な影を背負った少年の成長の物語として読めば、非常に示唆に富んでおり、オースターのようなアメリカ文学に通じる格調高い文学性を有していると思う。

ただ推理小説・クライムノベルとして読むと、かなり荒っぽいし消化不良を起こしそうな感じ。
状況から犯人は簡単にわかってしまうし、犯行動機、その背景等全く語られることなく終わってしまうので、犯人の行動や人間性についての説得力がまるでない。その意味でこのエンディングは非常にまずい。
折角丁重に主人公の心理を描いて見せたのだから、犯人の側からも丁重に描いて見せてほしかった。

どういう風に読んでいくかで印象が変わってしまうような小説だと思うが、全体としては自分は面白い小説だと思いました。
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7 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
講談社の文庫情報誌『IN★PCKET』の’09年11月号「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で「総合」第6位、「翻訳家&評論家が選んだ」部門第2位にランクインした作品。

‘わたし’ことジョゼフ・カルヴィン・ヴォーンは、第2次大戦前のアメリカ南東部ジョージア州の田舎町で母親とふたりで暮らす少年。やがて彼の周囲で少女連続殺人事件が発生、それによってトラウマを負った‘わたし’はさまざまな苦悩を抱えながら成長してゆく。

物語は、‘わたし’の一人称多視点で、まもなく12才になろうという1939年から、中年の域に達する1967年までの約30年にわたる数奇な半生を切々と綴ってゆく。そこには、幼馴染みたちとの行動、ヴォーン家の隣人のドイツ人一家、ヴォーン家の長年の友人ライリーとのふれあい、精神を病んだ母親の問題、若くしての女性教師との恋愛・結婚と悲劇、そして作家を志してニューヨークで過ごす日々、新たな親友と恋人との出会い、さらには‘わたし’を襲う絶望的運命。少女連続殺人事件を横糸に、これらの出来事が縦糸となって、重厚な小説世界が展開されてゆく。

サスペンスや謎解きの要素もあれば、瑞々しい青春小説の要素もあるし、第2次大戦の戦況やヴェトナム戦争、ケネディ暗殺といった史実をてらした年代記の要素もある。結末に至って、30年にわたっておよそ30人もの少女たちを惨殺してきたサイコな真犯人との対決があるが、そこに至るまで、シリアルキラーの影に心をかき乱される‘わたし’の心の軌跡が、いわくありげな断章を間に挟みながら、内面奥深くに進みこんでいくように述懐されている。

本書は、圧倒的なリーダビリティーを持った、この先もいつまでも読んでいたいと思わせるような読書の愉悦を与えてくれる、ミステリーという範疇におさめるのがもったいないような文学性豊かな作品である。
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